こんにちは~
先日オーディオをインストールさせて頂いたお車の純正システムを見ていて、ふと思ったことがあります。
何故センタースピーカーが付いているのだろう?
そのシステムでは、DVDもSACDも再生できません。
なのに何故?
オーナー様は、こういうモノだと思っていたようです。
実際にその純正システムの音を聴いてみると、センタースピーカーが鳴っているので一瞬音が定位しているかのように聴こえます。
でも良く聴くと、全体的には違和感。
そもそもCDやラジオ、USBメモリーなんかの楽曲音声をどうやってセンタースピーカーで鳴らしているのか?
なぜこんなことを言うかというと、CD等に録音されているステレオ音声(2ch)にはセンタースピーカー用の音源が収録されていません。
録音されているのは、前方の左右の音だけです。
そう、クルマでいうとフロント左右のスピーカーで再生される音源しか収録されていません(今回の話題には関係ありませんがリアスピーカー用の音源も収録されていません)。
例えばDVDには5.1chなどセンタースピーカー用音源が録音されているものもあり、そのための機器で再生した場合はセンタースピーカーから音声が再生されます。
では、ステレオシステムでセンタースピーカーをどの様に鳴らしているのでしょうか?
DVD再生システムにはドルビープロロジックという2ch音声から疑似的にセンターチャンネルに音声を振り分ける機能もあります。
この場合は、ステレオ音声(左右の音声)からセンタースピーカーを鳴らすための音を機械的に割り振って鳴らしていることになります。
鳴っているんだからイイんじゃない?という方も居るかもですが、音を聴くと1本しかないギターの音やベースなど各楽器の音があちこちから聴こえます。
あなたの目の前で(ステージのセンターで)唄っている歌声が左右から聴こえたらどうでしょう?
ステージの右で弾いているギターの音が左や後ろからも聴こえたらどうでしょう?
CDには左右のスピーカーの間の空間にステージがあるかのような音が収録されています。
決して、スピーカーから聴こえるものでも、あっちこっちから聴こえるものでもありません。
じゃあ、どうしたらきちんと収録されている楽曲音源の通りに音楽が聴こえるようになるんだよ~?と思ったあなた!
答えは簡単、正しいシステムを組み、正しい音質調整をすることです。
そうすると、大好きなアーティストが自分のために目の前で唄ってくれているかの様な空間が目の前に広がります。
それはそれは、とてもキモチノヨイ空間ですよ(^^♪