ということで、静音作業のお話
ドア編です
いわゆるドアデッドニングは、オーディオの音質向上のためにも行うので、一番ポピュラーかと思います
そのため、ショップの技術の見せどころなのではとも思っています
さて、ここまででお気づきの方もいるのでは?
そう、「静音作業」と「音質向上」と2つの言葉でドアデッドニングを表しました
個人的な考えにはなりますが、どちらを重視するかで施工内容(方法)はかなり変わってくるのではないかと思っています
そもそも『デッドニング』という言葉が誤解を生んでいる部分もあるかと思います
ザックリとした施工の進め方で言うと
まずはじめに不要なものを外して清掃・脱脂します
その上で
①外板への施工
②中板への施工
③内装への施工
となります
ドア3層への施工が基本になることは間違いないと思いますが、
「静音作業」=静かにすることをガチガチに行うと、ドアウーファーからの再生音はちょっと残念な聴こえ方になります
また「音質向上」を目指すと、純正のままより静かにはなりますが、「静音作業」より静かさはダウンします
添付写真は、メーカーサイトより拝借した「静音作業」例の一部になります
実際はここに更にドアの構造問題も発生します
構造材の場所ごとの強度(厚み)、接合方法
サービスホールの大きさ
ドア内の空間(体積)
各パネルや構造材の距離感(密着度)
ドア内部の音の響き方
によって、こうした方がイイなとか
こうしたいけど物理的に無理かなとか
あえてここはちょっと抜いたほうがイイなとか
あとはまあ予算との兼ね合いとか
いろいろ悩みながら進めるので、フロントドア左右で1日使っちゃいます
使用する部材も、少なくとも6種類以上は使います
ちなみに、「デッドニングセット」なんてのも世の中では売っていますが、=「自分でやってみようセット」ですので、当店で使用する部材とはかなり質が違います
あくまでもそれらは、「自分でやってみる」ことを楽しむセットかと思います
自分でも簡単に出来そう・・・
でもなかなか効果的には出来ないのがドアへの施工ではないかと思っています