こんにちは~
本日久々の20℃超え
イコール“半袖” イコール“夏” です(#^^#)コジンテキカンソウデス
さて、当店ではフロントスピーカーの2wayとか3wayとか
所謂マルチチャンネル化による高音質化のお話をさせて頂いていますが・・・
いまだに絶えない(度々ある)勘違いの(お問い合わせの)お話です。
今回ここでは“良い音で音楽楽しむ”というい観点ではなく、
“壊れないように音を出す”ということにフォーカスしてお話させて頂きます。
スピーカーは、
高音域担当が「ツイーター」
とか
中低音担当が「ウーファー」
とか
ユニットによって得意な再生帯域(音域)を持っております。
また、電気信号的には高音域より低音域の方が強い信号になっており、
スピーカーの振動板の動きでいうと低音域の方が振幅回数が少ない代わりに振幅量が大きくなります(振動板が大きく動きます)。
従って、「ツイーター」で低音域再生は無理ですし、ツイーターの破損という結果につながります。
更に言うと、ユニットの得意な帯域以外の音域再生は、ユニットにとって苦痛であり良い音を奏でてはくれません。
このため、製品としてのスピーカーには「パッシブネットワーク」が付属(または別売)されているモノが大半になります。
※写真はcarrozzeriaのHPより引用※
この「パッシブネットワーク」を介すことにより、
「ツイーター」には高音域の信号だけ
「ウーファー」には中低音の信号だけ
送信されることになります。
ただし、「パッシブネットワーク」を使用したシステムだと、上部ツイーター/ドア下部ウーファーいうように車両内の異なった位置(や向き)に装着されたユニットが、左側で1つのユニット(右側で一つのユニット)という扱いにしかならないので、キチンと良い音で音楽楽しむためにはマルチチャンネル化(ユニットの分離)が必要ですよ~とお話させて頂いています。
マルチチャンネルの場合の接続は↓
となり、このシステムでは「パッシブネットワーク」がありません。
その代わり、DSPユニットが必須になります。
で、この場合だとDSP内の信号処理で「ツイーター」には高音域の信号だけ
「ウーファー」には中低音の信号だけ送信されるように設定してしまうということになります(ネットワーク設定)。
先日お話したカロッツェリアの一部オーディオ(ナビ)には、裏モードでネットワークモードが用意されていますので、フロント2way(ツイーター+ウーファー)+サブウーファーまでなら楽しめるということになります。
では、もっと複雑なフロント3way+サブウーファーではどうでしょう?
中音域は「スコーカー(ミッドレンジ)」
低音域は「ウーファー」
極低音域?は「サブウーファー」
というように音の(信号の)帯域分け(とアンプ)が必要になります。
2wayでは出てこなかった「スコーカー(ミッドレンジ)」には、高音と低音のカットが必要になります。
で、これらの帯域分けにはDSPユニット(とそれぞれ鳴らすアンプ)が必要になるわけです。
カロッツェリアの一部デッキ(ナビ)では2wayまでしか対応していません。
※画像の“RS-P99X”や“DEH-P01”はすでに生産終了しています※
DSPユニットはこんな感じのヤツです↓
さて、話が少し難しくなってきたかもしれませんので・・・
結論!!
・「パッシブネットワーク」があれば、DSPユニットが無くても2wayまでは音が出る
・3way(+サブウーファー)のシステムにはDSPユニットが必須
となります。
最初に言った通り、今回のお話は“良い音で音楽楽しむ”というい観点ではなく、
“壊れないように音を出す”でしたので、こんなお話となりました。
つまるところ、
適当にデッキに接続すればOK・・・ではない訳です。
最悪の結末は、“破損”となります。
もちろん良い音でなんか音楽を楽しめる訳もありません。
常々言ってますが、システム組む場合は『結果』から逆算して考えましょう!
どんな音楽をどんな風に楽しみたいのか?
それをイメージしないと、『モノ』は選びえません。
これをしないと、無駄なお金を使うことになります。
カーオーディオの製品は『半完成品』としてしか販売されていません。
カーオーディオのシステムを組む場合のオススメは、
①お店選びと結果のイメージ作り
②実現のための『モノ』選び
③インストール
④音質調整
かと思います。
ぜひ『買う』という行為をする前に、お店でデモカー試聴してお店を選ぶところから始めてみては如何でしょうか?